
お風呂リフォームのポイント

家の中で誰もが裸になる浴室では、水で滑りやすい特徴からも安全性が重要です。
一般的には、カビや湿気による被害、経年劣化など次のような状態になると、リフォームを検討することが多いようです。
【お風呂で起こりやすい不具合】
カビや汚れが取れなくなった
浴槽やタイルのひび割れ(在来浴室)
排水口や排水管の詰まり
寒くて湯が冷めやすい(気密性が悪い)
床の傷みや腐食(脱衣所)
また、古い家ではタイルを使った在来浴室が主で、現在は手入れのしやすさからも樹脂を使ったユニットバス(トイレと一体という意味ではない)が主流になっています。
家族構成や将来も考え、リフォーム後はくつろぎの空間でありながら、使いやすさ兼ね備えた浴室にしたいところです。



ユニットバス
メリット
一般的で、最も普及しているバスのタイプ。
防水性に優れており建物を傷めにくく定期的なメンテナンスは不要。
断熱にも優れており、お掃除が簡単。
デメリット
形・サイズが限られオリジナル性に欠ける。
耐久年数
15年程度(コーキングの劣化)
リフォームの仕方
最も多い「在来浴室→ユニットバス」へのリフォーム工程です。
①解体工事 配管工事
②土間コンクリート
③土間養生期間(乾かす)
④ユニットバス組み立て 配管工事
⑤お風呂入り口額縁工事
在来浴室
メリット
デザインが自由自在で好みに合わせられオリジナル性が高い。こだわりの空間がつくれる。
デメリット
経年による防水性に劣るため、防水処理を徹底させる必要があり、技術を持った職人が必要。
工期も長く、材料費や人件費がかかり高価である。また、定期的なメンテナンスが必要。
水漏れによる土台・柱の腐食で高額なリフォームとなる場合がある。
耐久年数
10年から15年程度でタイル目地が痛む(施工によりバラつきがあり定期的なメンテナンスが必要)
リフォームの仕方
最初に既設のお風呂を解体します、浴槽のベースを造り給水・排水・給湯の位置調整をします。
木部に防腐処理、防水処理をします。洗い場部分の転圧を行い、床のコンクリートを打設します。
天井・壁下地の作成(電気配線は貼る前に)壁に防腐処理をしアスファルトルーフィングを貼ります。その後ラス網を貼りモルタルを塗ります。
壁に塗装およびタイルを貼り、床のタイルを貼り浴槽・壁際のシーリングを行い、水栓・照明・換気扇などの部品を取付て完成です。
バリアフリー
メリット
バリアフリー風呂の一般的なものは手摺りの設置と床のバリアフリー化になる。体に負担をかけず快適な生活ができるが、お風呂だけではなく家全体のバリアフリー化が必要。
デメリット
通常使用でのデメリットは少ないが、入口ドアの閉め忘れや排水の詰まりでの漏水の可能性はある。
耐久年数
10年から15年程度でタイル目地が痛む(施工によりバラつきがあり定期的なメンテナンスが必要)
リフォームの仕方
バリアフリーとは、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策であるため風呂だけでなくトイレ・居室など必要とされる場所と一緒にバリアフリー化することが必要になります。
風呂だけで言うのであれば入口の段差を無くす(風呂場のレベル調整)だけなので工程は変わりません。
段差を無くすだけならデメリットもあるので入口を引き戸にする、手摺りを取り付ける、浴室暖房・断熱なども一緒に検討する必要があります。
バス以外の設備
オプションの種類
節水シャワー、保温浴槽、壁・天井・床保温、換気暖房乾燥機、打たせ湯、ジェットバス、カウンター、収納手摺り、照明など。
オプションのメリット
ガス代、節水などの経済性、オリジナル性、ヒートショック防止の安全性
換気乾燥暖房機にてカビ防止
おすすめのオプション
換気暖房乾燥機、保温浴槽

リフォーム日数の目安と費用

ユニットバス
費用
50万~300万程度
工事日数目安
在来浴室→ユニットバスへリフォームの場合は3日~4日間
在来浴室
費用
100万~300万
工事日数目安
5日~7日程度
バリアフリー
費用
工事内容による
工事日数目安
工事内容による